Here is another “modification” of our past work.
We posted the revised version of our 2005/2006 album “Color of Hers” on BandCamp, iTunes and Spotify.
To be more exact, we remixed 2 songs titled “I” and “Omoi”.
Also Tak has re-recorded some vocal tracks of “I”.
That song has a long story to tell.
However, because my English is not good enough and it would be a daunting task if I tried to explain about the song, I just will let the music speak for itself.
(For Japanese speakers, well, a long story told below….)
This song “I” is also included in our “Japanese Pop” album, recorded in 2006-2007, but let me just say I was never happy with the result. That is one of the reasons we “revised” this song now.
Other songs remain untouched and only these 2 songs (“I” and “Omoi”) have been remixed.
We hope you will enjoy it. This is one of the albums we made BEFORE we became a Christian band, but it’s still important album for us.
Meanwhile, we are fully aware that we have kept you waiting for our new album “Jesus Wind”.
We will post another music video from the new album soon.
Also we will post the album cover artwork, hopefully in a week or so.
And we will release some important news about the new album, “before the end of the rainy season in Japan”.
Thank you and God bless you ALL!
Tak / Imari Tones
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パーソナルなweb日記用に書いた文章だけれど、せっかくの機会なので、このバンドのオフィシャルっぽいブログにも載せてしまいましょう。
18歳(高3)の時に書いた曲、を、28歳の時に録音したやつを、38、うーん、プラスアルファ(笑)、で、リミックスした曲です。
すごい恥ずかしい曲です。
聴かないでーー。
リミックスだけじゃなくて、サビの部分だけ、歌い直したんだよね。
で、これを歌うのに、リアルに10年とか、20年かかった、っていうお話。
さて、また過去の作品を改竄、じゃなくてリミックス、したものです。
2004年にバンドが形になってばばっと活動して、2005年前半にバンドがいっぺん解体して、その時に、この機会にってことで、2005年の後半にほとんど一人でどういうわけかアルバム4枚ぶんの録音をしてしまった。半年くらいで4枚ぶんの録音なんて、どうやって出来たのか、今になって振り返ると意味がわからない。でも、やっちゃった。
その時の録音は、半分は2003年前後にバンド用に書いた楽曲、残りの半分は、10代とか高校時代とかに書いた楽曲。
そして、あまりにもたくさんの録音を短期間に一人でやっちゃったので。
そして、機材とかにも限界はあったし、そんなに良い機材を使っていたばかりでもなく、たとえばドラムの録音でも2本のSM57だけでやっちゃったりとか。
あとは当時の技術的、経験的な未熟さもあって。
全部が完璧っていうわけではなく、だからこそ、一昨年には、その時に作った4枚の作品のうち”Heteregeneous Species”および”Reluctant Savior”の2枚を、ベースを半分くらい弾きなおして、ごく一部のギターを弾き直して、あとは2曲だけピアノの曲のヴォーカルを歌いなおして、そしてミックスし直した。そして、ずいぶん納得のいくものになった。
けれど、振り返ってみると、そういった完璧でない部分もあったけれど、それ以上に、これ以上ないくらいばっちり上手くいってる、という部分もすごく多い、そんな2005年後半の、大量の録音作業だった。
で、”Color of Hers”っていうタイトルで名付けた一枚があって。
その中に放り込んだ楽曲の中に、ちょっと特別な曲があって。
これは、「I」(アイ)っていう曲なんだけれど。
これはとても恥ずかしい曲で、というか、この”Color of Hers”は、高校時代に書いた曲がいっぱい入ってる。
13曲入りの作品だけれど、そのうち、「定食屋」というタイトルのあほっぽい曲だけが、その当時の2003年とか2004年に書いたもので、あとは「日溜まり」という曲はたぶん大学時代に書いたもので、あとの11曲は、ぜんぶ高校時代に書いた曲だ。
だから内容的には、めっちゃ恥ずかしい。すごく青い。
あとは1曲、中学-高校時代に一緒にバンドをやっていた仲間との共作の曲すらも入っている。それは僕にとっては初めてのオリジナル曲の演奏だった経験なんだけれど、当時のヴォーカルの彼が8割型作曲したメロディと進行に、僕がリフを乗せたもの。だけれど、この曲は、自分のバンド名義でやるために、キーも変えて、メロディやコード進行も変えて、歌詞も書き換えた。だから、ここに入ってる形は、7割型は僕の書いた素材になってる。けれども、そのヴォーカルの彼は、親しい友人には話していると思うけれど、その後、プロの作曲家になって、テレビで流れるような曲をいくつも書いている。確か2000年代の終わり頃に、その彼と久しぶりに会った時、彼は僕が改編したこの曲のバージョンについていいねと言って、使うことを了承してくれたから、問題はないと思う(笑)。当時のバンド仲間は、みんなその後、それぞれに何かの形でメジャーデビューとかをしているから、いつも言っているように、僕だけが成功していないみたいな感じである。僕はその当時のバンドを「受験勉強を優先したい」と言ってやめてしまったことが、良い事だったのか、悪い事だったのか、いつも考える。
そんなふうに、10代の頃の楽曲がいっぱい入った、個人的には気恥ずかしい作品だ。
中でもこの「I」っていう曲は、ほんとに恥ずかしい。
高校3年の時、18歳で書いた曲だけれど。
なにが恥ずかしいかというと、僕は高校3年の時にうちの嫁さんに出会ったけれど、この曲は、そのうちの嫁さんと初めて「デートらしいデート」みたいな事をした日、それはどんなものだったかというと、二人で一緒に学校を休んで、どこかの公園の池のほとりで、一日中ずっと話していただけだったんだけれど、その日のうちに、ピアノに向かったら、出来てしまった曲だからだ。(僕たちは、その時、世界を征服する相談でもしていたのだろうか笑)
だからタイトルの「I」っていうのは色々な意味があるけれど、ああ、でもそういえば、当時The Yellow Monkeyにも同じタイトルの曲があったよね、それは、ごめん、真似したかもしれないけれど、けれどもその「I」っていうのが、まず最初の意味としては、うちの嫁さんの名前のイニシャルだということは確かだと思う。
そんなもんだから、この曲の内容は、うちの嫁さんをめいっぱい美化したものだと思っていい(笑)
それ以上の意味合いは、10代の少年だった僕の感性とか、10代の頃にしか書けない「青さ」であるとか、そういうのも含めて、音の中にすべての情報があるから、説明する必要はないと思うんだけれども、そんなふうにとても特別な曲だけれど同時にとても恥ずかしい楽曲であることには違いない。
で、2005年後半に行った録音作業で、僕はこの曲も録音制作したんだけれど、
その時、すごく歌うのが難しかった。
もちろん、高校3年の時に書いた時から、うすうす気付いてはいたんだけれど、この曲は、歌うのが、とても難易度が高いのだ。こんなメロディ、どうしろというのだ。表現としても、なんというか構成としても。もっと才能のある人だったらピアノの旋律に対して、もっと違うメロディを乗せることも出来るかもしれないが、僕には思いつかず、ピアノの旋律をなぞって歌うしか出来なかった。しかし、それでもこのキーのこのメロディを、ちゃんと歌えるシンガーは多くはないはずだ。女性シンガーなら問題ないと思うが、男性だと難しい。そのへんのハードロックやメタルの楽曲ともまた、ぜんぜん違う。そして、歌えたとしても、どんな表現をすればいいのか、それはまた、それ以上に難しいと思う。
そんなに難しい楽曲だったから、僕は2005年当時、この曲をレコーディングしていて、きちんと歌うことが出来ず、めいっぱいシャウトしたテイクを3本くらい重ねてなんとか形にしたものの、納得はいかず。
そして、そのことがきっかけで、僕は、力んだパワータイプの発声をやめて、力を抜いた発声に切り替えよう、と決意したんだ。
そういうきっかけをもたらした重要な曲だったりもする。
その他にも、その時に取り組んだ楽曲で、ちゃんと歌えなかった、歌うのが難しかった楽曲が、いくつかあった。(その中には”Karma Flower”の日本語版である”初春恋風”も含む。これのサビがちゃんと歌えるようになったのは、やっとここ数年のことだと思う。)
だから、この曲は、僕が自分で書いた今までの曲の中で、間違いなく一番、歌うのが難しい曲なんだよね。
で、その時、もう力んだパワータイプの発声はやめよう、力を抜いた発声に変えよう、と思った。
思ったんだけれど、力むのは5秒で出来るけれど、力を抜いて脱力する、っていうのは、何年もかかる。
だから、その脱力した発声を身につけるのに、その後何年もかかった。
たぶん今でもまだ完璧じゃない。少しずつうまくなってる。
で、2006-2007にかけて行った”Japanese Pop”のレコーディングでは、その時、ちょうど、発声を切り替えようとしていた時期だったから、タイミングが最悪だった。
発声方法を一度切り替えてしまうと、後戻りが出来ない。
だから、今でも、昔の、力んで発声していたパワータイプの時の歌唱を聴くと、ああ、これはこれで情熱があっていいな、でももうこんな声では歌えないな、って思う。だから、技術を手に入れるということは、同時に何かを失うことなので、何が良いのか、ということは、簡単には言えない。でも、ライヴで歌う時には今の発声の方が楽だし、ずっと良い。
で、”Japanese Pop”の時は、もうその「力んだ発声」にも戻れなかったし、かといって「力まない発声」も、まだちゃんと出来ていなかった。
その上、ほとんど初めての「プロデューサーとの作業」で、Yプロデューサーとのコミュニケーションも完璧ではなかったので、作業手順とかも含めて、精神的にもすごくナーバスだった。そして、この「力まない発声」、いわゆるヘッドヴォイスをちゃんと使ったミックスヴォイスなんだけれど、これは、精神的な影響をものすごく受ける。だから、この”Japanese Pop”は、ヴォーカルに関して言えば間違いなく僕の人生で底辺の作品で、いちばんひどい。そして、そんな状態で「I」の別バージョンも、この”Japanese Pop”に収録されてしまった。その出来には、まったく納得がいっていない。タイトルとかジャケットとかのせいで、そしてサシャ・ピートに録ってもらった”Karma Flower”などの楽曲のおかげで、今でもアクセスとかダウンロードの多い、僕らとしてはヒットと言っていいこの”Japanese Pop”だけれど、僕自身としては、あまり納得のいっていない作品であることも確かだ。それに、僕たちはこの”Japanese Pop”の後からクリスチャンバンドになったのに、この”Japanese Pop”を聴いて、いろいろ判断されるのも困る。(でも実際には、ちゃんとバンドの歴史を調べずに、そういうことを言う人も多い。)
そんなふうに、過去に2度も録音に挑戦して、結果の出せていない、この「いわくつきの楽曲」である”I”なんだけれど、最近、やっと僕もヴォーカルが上達したから、少なくとも昔よりは歌えるようになったから、今なら歌えるんじゃないか、と思っていた。
で、この春、正確には3月なんだけれど、少し時間が取れたので、よし、歌い直してみよう、と思って、やってみた。
ひょっとすると人生で初めて花粉症(6月とかになることはあったけれど、春は初めて)になったかもしれず、ノドの状態も鼻の状態もひどい状態で、皮肉なことにそんな状態で、この人生の集大成みたいなヴォーカル録音をやることになったけれど。
結果的に、歌い直したのはサビの部分だけ。
その他の部分は、2005年の時に歌ったテイクの方が、情熱とか感情がこもっていたので、歌い直してもそれを越えられないと思った。あとは、その時の方が声も若いし(笑)
実際のところ、他の曲のヴォーカル録音と一緒にやってしまったので、既にノドが疲弊していたけれど、なんとか歌えた。10年前に、ちゃんと歌えなかったメロディが、確かに歌えるようになっていた。これはやっぱり、簡単な曲じゃない。ピアノが必要だから、ライヴでやることはたぶん無いとは思うんだけれど、ライヴでやるなら、すごく練習して慣れが必要だと思う。きっと、有名なメタルシンガーを連れてきても、「難しい」と言うだろうと思う。
それを、僕の、必ずしもメタルじゃない、不思議な立ち位置の声で歌ってしまった。
知ってのとおり、僕はヘヴィメタルのギタリストではあるけれども、自分のことをメタルシンガーだと思ったことはない。僕の声は実のところ、もっと、ポップとか、せいぜいグラムとか、パンクとか、そっち寄りの声だ。それは知っている。それでもあえてやっているのがこのImari Tonesの音楽だ。
でも、これは僕のパーソナルな、個人的な人生の愛の歌なので、たぶんこれでいいんだと思う。きっと、他の誰にも歌えない表現だと思う。僕の目指す、中性的な声とか、表現とか、テノールとか、昔存在したらしい去勢された歌い手とか、そういうのを、ちょっと彷彿とさせる。どっちにしろ、男くさいパワフルな声なんて俺には出せない。
というわけで、18歳の時に作曲し、28歳で録音し、それを、38、うん、プラスアルファで、リミックス、サビだけ歌い直した、そんな人生の年月をかけて、やっと形にした、非常にパーソナルなラブソング。
とても恥ずかしいから、聴かないで、と思う気持ちもありつつ。
でも、なかなか面白い曲だから、聴いてみてよ、と言っておきます。
そんなわけで、この作品”Color of Hers”も、改訂版として、BandCamp、iTunes、Spotifyなどにのっけました。
手直し、改訂をしたのは、この「I」と、もうひとつ「思い」という楽曲のふたつだけです。後は2005年バージョンのまま、変わってません。
この「思い」という楽曲も、こんなの10代にしか書けねえ、っていう、中二テイストとか、青臭さ満点の、むしろ青臭いコンテストやったら優勝するんじゃないか、ってくらいの、非常に非常に非常に恥ずかしい曲なんですが。これは単純に、ミックスに改善の余地があったんで、ミックスのやりなおしをしました。歌い直しとか、録りなおしは、してないです。むしろ歌詞が聞き取れない外国の人が聴いたら、素直に「いい曲だ」って言って楽しめるんだろうな、っていう(笑)